内之浦宇宙空間観測所(USC)において、これまで科学衛星を打ち上げてきたM型ロケットでは、発射点と同じ台地にあるブロックハウス構造のM管制室にてロケット打上げまでの射場作業の全体進捗をつかさどる運用をしてきました。イプシロンロケット打上げに向けて、よりいっそうの安全性・運用性の向上を目指し、新たな運用拠点としてイプシロン管制センター(Epsilon Control Center:ECC)の外観を紹介します。
ECCには、ロケットの作業をつかさどる発射管制室、衛星の作業をつかさどる衛星管制室、気象に関する情報が集約される気象室、事務系の各種業務を行う企画調整室、打上げ実施責任者室、会議室などが設けられます。M台地、レーダテレメータセンター、34mφアンテナなどUSCの各センターとは、光ケーブルのネットワークにてつながれます。また、ハンズフリーで会議通話ができる指令電話を配備し、USC各センターのほか、相模原、種子島、つくばの各サイトと作業に係る相互通話を行います。